2017年4月3日月曜日

金春家伝来の能面・能装束~若い女

2017年1月31日~3月26日  東京国立博物館

トーハクの金春家の能面・装束展。
もうかなり前のことだけれど、忘れないうちにアップします。

増女「天下一是閑」焼印、安土桃山~江戸(16~17世紀)

↑今回、いちばんの美人さん。
画像だと実物の美しさの10分の1も伝えきれなくて残念。


増女「天下一是閑」焼印、横から見た図


↑横顔もお美しい!
良い舞い手を得れば、さらにさらに輝きを増して、さぞかしきれいだろうなー。

トーハクと国立能楽堂のコラボ企画で、
この能面を使った公演をやってくれないかしら。
冷たい気品があるから《野宮》あたりを、是非あの方に舞ってほしい!




増女、重文、17~18世紀

↑うえの是閑のものと、ほんの少し、ミリ単位の違いだけれど、
美の深み、能面としての奥行きや神秘性が違ってくる。






小面・重文、18~19世紀



↑上瞼に墨線(アイライン)がなく、肌が黄味がかっていることから、
ツレ面と推測されるとのこと。おおらかで健康的な小面さん。





小面「天下一河内」焼印、17世紀

↑「雪の小面」の写し。
樹種も同じクスノキ材を用い、面裏の様子もそっくり写されているという。
面裏の鼻孔の間に2つの丸ノミ跡は、江戸前期の名工・河内の作である証しとされる。




小面「出目満昆(みつのり)」焼印、17~18世紀

↑「雪の小面」の写しだが、本面よりも、上の河内の写しに近いという。
樹種も「雪の小面」とは違い、ヒノキ材を使用。


小面って、現在の美的感覚からは少し外れているから、
小面を使いこなすのは難しいだろうな。
昔はこれでよかったかもしれないけれど、
洗練された舞の所作やリズムとも合いにくいだろうし。







0 件のコメント:

コメントを投稿