2017年5月20日土曜日

国立能楽堂五月定例公演 狂言《大般若》

2017年5月19日(金) 18時30分~21時  国立能楽堂

狂言《大般若》シテ住持 野村萬斎
   アド神子 高野和憲 小アド施主 野村万作
    狂言神楽 杉市和 後藤嘉津幸

能《賀茂・素働》シテ里女/別雷神 片山九郎右衛門
   ツレ里女/天女観世淳夫
  ワキ室明神神職 則久英志 舘田善博 野口能弘
    アイ末社の神 石田幸雄
  杉市和 後藤嘉津幸 亀井広忠 小寺真佐人
  後見 観世銕之丞 清水寛二
  地謡 山崎正道 馬野正基 鈴木啓吾 谷本健吾
     川口晃平 内藤幸雄 小田切亮麿 山崎友正




久しぶりの東京。 久しぶりの能楽堂!
行く前は、ヘトヘト・ボロボロになっていたけれど、観終わった後は自分でも驚くほど元気になっていて、やっぱり能楽セラピーってすごい。
「気」のチャージができたというか、自分のなかの弱りきった「気」が入れ替えられ、活性化された感じ。
凄いリフレッシュ感!
現代人にとって、こういう場や機会を持つって大事だと思う。



さて、初めて観る狂言《大般若》。
和泉流のみにある曲だそうですが、これが曲も役者も良い出来だった。

まずは施主と神子(みこ)が登場。
高野さん扮する神子は直面だけれど、鬘や鬘帯をつけた巫女らしい厳かな出で立ち。
ハコビも粛々として、美しい。


その後、萬斎さん演ずる僧侶も出てくるのですが、《泣尼のときと同様、萬斎さんの僧はいかにも聖職者然と気取りながらも、強欲さや俗臭を声の調子にコミカルににじませる味のある面白さ。
こういう役をやらせると、萬斎さんはほんとうにうまい!


神子が神楽を舞う隣で、僧が読経をあげるという奇抜な設定が、この曲の醍醐味。


高野さんの狂言神楽がとてもよく、以前、美保神社で見た巫女舞を思い出す。

毎日朝夕に奉納される美保神社の巫女舞



狂言巫女舞も、本物の巫女舞のようにヒーリング効果が高く、鈴をシャンシャンを振りながら、単調な舞を繰り返す、その素朴な調べと動きを観ていると、こちらも揺りかごに揺られているように心地よい気分になる。

僧侶がチラチラと神子が気になり、しだいに釣り込まれて一緒に舞い出す、その過程も秀逸だし、僧が惹かれるだけの魅力的な舞を舞う高野さんの神子も好演だった。




能《賀茂・素働》前場につづく




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